人間失格 (太宰治) 読み始め

"人間失格"を読み始めた。1日で約半分くらい。『サイコな人は自分が異端者であることをひた隠しにするための思考を優先的に行う』、先日そんな話を友人としていたけど、まさに主人公がソレだ。乙一のZooにも似たような主人公がいた覚えがある(神の声で何でも他人に命令を強要できる主人公の話)。
"自分は女があんなに急に泣きだした場合、何か甘いものを手渡してやると、それを食べて機嫌を直すという事だけは幼いころからの経験で知っていた"――これホントかな?チョコでもあげればいいって?本当かい?トム

■追記
2日で読了。読み終わった後に太宰がこの作品を書いてすぐ自殺した事を知り、あぁこの主人公は自分を重ねて書いたんだなと感じた。読み直す際はそこを意識して読むと違う味わいが出てくるだろう。全編を通して悲惨とも言える末路ではあるが、どこか暗さを感じさせないすっきりとした読み味で、不思議だ。乙一とそこが違うのかもしれない。