the Goal エリヤフ・ゴールドラット

ようやく読み終える事が出来た。ハリーポッターと同程度の厚さのある本書「ザ・ゴール」は、見た目のとっつきにくさとは裏腹に比較的読みやすかった!
本書はアメリカの製造業を復活させた制約理論の原点(らしい)。
本書が日本で出版されて内容を知られると、部分最適にかけて超一級である日本人が、全体最適の手法さえも身につけて、アメリカが製造業で圧倒的不利に陥るとして、長らく輸出が禁じられていた本である・・・という逸話さえあるが、はたして本当か?(笑) 
とりあえず、メーカの生産技術やマネジメントに携わる人にとって必携の一冊・・・な気がする。

モモ - (ミヒャエル・エンデ作)

いつだったか日経新聞の春秋でこの本を紹介していて、いつか読んでみたいと思っていた本。
ミヒャエルエンデ:作「モモ」読了。
深い内容ですね。一気に読むよりも少しづつ噛み締めるように、読んだ方がイイかもしれない。今一度「時間の大切さ」に気づかせてくれる良書です。

心を上手に投資する方法 (感想2)

[心が身体に影響を及ぼす]
「私達はコミュニケーションをしないでいることはできない」 何も意識していなくとも、身体は様々なシグナルを発している。ゆっくりと静かに新聞を読んでいるとき、床をじっとみているときですら、あなたの行動は何かを表現している。そこで、マインドリーディングで大切なことは周囲の人たちが出すあらゆるシグナルを正しく解釈し、また自分自身から出ているシグナルを理解し、使いこなすことだ。コミュニケーションは話すことだけではない。むしろ、話の内容はわずか7%で、声や身体言語がコミュニケーションの93%(声38%、身体55%)を占めるという報告があるくらいだ。

[目は「心」を映し出す鏡]
あなたがとても興味を持っている相手と会うとしよう。最初から目でのコンタクトをたくさん取り、相手の目の奥をしっかり見るといい。すると相手は良い気分になる。ただし、やりすぎないよう注意も必要だ。ほどほどに。

その後、晩になったら、あなたが大事だと思っている話題を切り出す。そして、視線をずらし自分の手やグラスを眺めるのだ。ここからは、絶対に(!)相手の目を見てはいけない!
そのとき相手には次のことが起きる。相手はあなたとの繋がりがなくなってしまったと思い、どうにかしてコンタクトを取ろうとする。――ここで、相手はあなたに心を開き、より注意深くあなたの話を聞いてくれるようになるだろう。

と、まあこのような方法があるらしい。ぜひ、お試しあれ。

そのほかにも、瞳孔の開きで感情を読み取れたり(瞳孔が大きくなるとき、それはポジティブさの表れ)

心を上手に透視する方法 (書籍感想) ★★

サンマーク出版のいかにも怪しげなタイトルの本だが(特に帯の煽り文が最悪)感想を書く。

[感想]とにかく既知の情報が多い。
書いてあるのは、あくまでも自分の中で暗黙知と考えている内容がほとんどで、例えば「第一印象は外見が作る」
は当たり前だし、個人的に服装は個人の内面を表す鏡だと思っているので、ここで言われるまでもない。
その後の解説も平易で、特に目新しい気づきもなかった。したがって、自分の中のレーティングは ★★☆☆☆(2/5) 

[序章]人は多くの情報を無意識下で見落としている。意識を向けることでそれらは視えてくる。"
「当時は毎日、誰かが講演を行うのを観察するという機会を持つことができた」 (トルステン・ハートナー:本文抜粋)
この観察しようとする「意識」が何よりも重要だ。なぜなら、ヒトは無意識下では外界から取り入れた情報の一部分しか「知覚」できない。唯一、「意識」することで「知覚」し活用することができるからだ。人は視覚器官だけで、毎秒約1GBの情報を受け取っている。さらに感覚、触角、嗅覚、味覚も含めれば、いかに膨大な情報が毎秒、脳内になだれ込んでいるかがわかる。そして、外界から得た膨大なデータを当然すべて処理しきれるはずもなく、大多数が未処理で捨てられる。
しかし、未処理で捨てられる情報を、私達は「意識」することですくい上げ、「知覚」することができる。人に対する情報を「知覚」し、あたかも心を読んだかのように予測するのが「マインド・リーディング」だ。つまり、マインド・リーディングは、魔術的なものでもスピリチュアル的なものでもなく、意図的に鍛えた知覚能力と言えよう。

[第一印象は外見が作る]
これはそもそもこの本を読む前から私の持論である。また、私の持論では外見は中身に等しく重要である。そこに優劣はない。
あなたが友人にモノを買ってプレゼントするとしよう。買うモノを決めた後に店へ行く。棚には様々なメーカのモノが陳列されている。その時、あなたが手に取るのは「見栄えの良いモノ」ではなかろうか?手にとって見るという行為1つでも、見栄えの良い、外見の良いモノが第一印象で優先されているのだ。これはつまり、外見が良くなければ手にとって中身さえ見て貰えないことに他ならない。話が反れた。

私たちは期待する事で、明らかに、かたち通りの見方をしている。たとえば、ビジネスで非常に成功している人を思い浮かべてほしい。
想像した人物は、太った初老の男性ではないだろう。おそらく、引き締まった体つきでオーダーメイドスーツを着た、小ざっぱりしたいでたちの35〜45歳くらいの経営者ではないだろうか。つまりは逆にそういった格好の人を見ると、ビジネスで成功していそうな印象を抱く、と言うことだ。

本についている帯の存在感

書店に並ぶ書籍のほとんどについている帯。この帯について私は、低俗なアオリ文句で良書を汚さないで欲しい、と思うことがある。——少々過激な切り口だが、私はそう思う。頻繁に書籍を購入する方には少なからず私と同じことを考えている人がいるのではないだろうか。