ザ・チョイス 6〜9章

『ザ・チョイス』
とても読み応えのある一冊で、ようやく半分読み終わった。
実にわかりやすく書かれているが、一度で租借できる程度の内容ではない。だから少しまとめよう。
この本で全編に渡り博士が最も指摘するのは、「ものごとは、そもそもシンプルである」という事だ。

✓複雑とシンプルは矛盾しない
システムに与えられている自由度が高いほど、システムはより複雑である。複雑に絡み合っている要素の因果関係を図示すると煩雑に見える。しかし逆に根本的な原因を1つに絞り込む事ができれば、互いに干渉し全体における改善となるため、外見上は複雑に見えてもそのシステムに対するソリューションは実は極めてシンプルということになる。
つまり、人や組織はものすごく複雑になりえるが、逆にものすごくシンプルにもなり得るということだ。複雑とシンプルは矛盾しない。それはゴールドラット氏がきゅうりの『長い』『緑色』の話で述べている。

✓『ものごとはそもそもシンプルである』という考えに至るまでの障壁
現実のあらゆる面は、すべてごく少数の要素によって支配されていて、どんな対立も解消することができる。どんな状況においてもそうだと信じる事が出来れば、その時は明晰な思考ができるようになる。