先送りできない日本 (池上 彰)

毎度思うのは、池上氏が書く文章はとても読み易く、わかりやすい構成であるという事です。
本書も例外ではありません。
サクサクと無理なく読み進めることができます。

しかし、逆にスラスラ読めすぎることで、
自分の中の記憶に留まりにくいのではないか?という懸念も感じています。

ところで、なぜこれだけわかりすい文章構成になっているのか、少し考えてみたところ
それは、主張から具体例へのシフトがひじょうにスムースであるからではないか?と考えます。

これは同氏の”伝える技術”で書かれた”そもそも”理論を実践していることから
きているのでしょう。

内容はまさに”先送りできないこと”について、書いています。
主に海外貿易間交渉(TPP)や国内および国外の政治経済(EUや中国、そして日本について言及)です。

まるでライトノベルを読んでいるかの如く、ストレスなく読み進めることができます。
経済について明るくなれる良書だと感じました。