TPPが日本を壊す　（廣宮　孝信）

TPPについてもう少し詳しく知りたかったので、チョイス。
マスコミの報道なんか、あてにできませんからね〜、自ら本で学びましょう。

正直、農業はあまり興味ないです。他の所を知りたいですね。
（開国して滅びる程度の産業なら、どの道長続きしないです。論点は、TPPで農業ダメになるぞ！、ではなく。TPP採用しても負けない農業をどう作るか、であると思うのですが。）

製造業、商社、そして地方自治体に与えるメリット・デメリットが整理されている点は良いです。
他にもTPPの元来の参加国（チリ、ブルネイ、シンガポール、ニュージーランド、マレーシア）の経済状況について、国別にわかりやすくまとめられていた点も良かったです。

もちろん、その後、斜陽の経済大国 "アメリカ" にもページを割いて説明してくださってます。
アメリカに未だリーマンショックの根源となったMBS（不動産担保証券）の問題が残っているというのは意識してませんでしたが、少し考えてみれば、当然ですね。

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この本を読んで思うのは、TPP参加には危険なデメリットが大きいという事です。
そして世間で言われているメリットは、TPP以外の方法、つまりFTAで得る事ができます。

確かにTPPへ参加すれば、メーカや商社には "旨み" があります。
しかし、その旨みもTPP参加以外に "各々の国とFTAを結ぶ" という方法で安全に得ることができます。

わざわざ一度に関税を全撤廃するなど危ない橋を渡る必要性があるとは思えません。

どうも、日本がTPPに参加することで大きなメリットを得る国はアメリカのようです。
逆に日本がTPPに参加しないと、アメリカの旨みが激減するようですね。

アメリカが迫る理由がわかってきました。そして菅総理がいかにバカげた事を確約したかが。

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怖いですね。知る事によってここまで立ち位置が変わる。
この著者は反対派のようなので、また別に賛成派の人の意見を聞きたいですね。

さて、ここまで来て疑問に感じることは、
なぜ？このような大事なことをわかりやすく解説することを誰もしないのか？ということです。
僕はTVや新聞といったメディアがその責を追うべきと思うのですが。

同時に自分達の生活に直結することに対して、真面目に知ろうとしない国民が多いという現状にも問題があると言えるでしょうか？